戻る

神代
まだ人間は生まれていませんでした。
神々と妖精族とが、世界を穏やかに治めていたようです。
また、半神たちの中から小人や巨人、獣人などの諸種族が生まれました。

7万年ほど前
ミルドラ神の手で人間族が生み出されます。
『奴ら小さな小鬼どもが世界を変えたら、さぞ面白かろうよ』
この言葉は父神ハァルの怒りをかい、ミルドラは妹神である大河アークフィアの源流に封印されます。

1万年ほど前
このころ、大河のほとりに小さな都市国家群が興り始めます。

8000年ほど前
大河の中流域に、突如として人間族による大国家が築かれます。
のちに言う“アークフィア帝国”です。
初代皇帝は、人間族で最初の魔法使いであったということです。
帝都アークバルトは大河の上に浮かぶ水上都市であり、その中ではさまざまな魔物や魔法の品が生み出されました。

5000年ほど前
土地の荒廃が続き、アークフィア帝国の国力は衰え始めます。
そしてある日、帝都は一夜にして大河の底に飲み込まれました。同時に、大河も姿を消します。

暗黒時代が続きました。
土地は乾ききって荒れ果て、魔力ある嵐が吹き荒れ、
文字さえ忘れ去られたと伝えられています。

3000年ほど前
大河に水が戻り、人々もまた河のほとりに帰ってきました。
森や山の奥に隠れ住んでいた妖精族から、かつての文明のなごりを伝えられます。

464年前
荒野に、ミルドラ崇拝の国家マルディリアが興ります。その王は“魔王”と呼ばれました。
同時に、古帝国時代の魔物たちも復活します。

302年前  王国暦元年
大河下流の諸国が統一され、シバ王国が生まれました。
その王家は、古帝国皇帝家の血を引いてると伝えられています。

王国暦5年
大河神殿総本山において、
「世界の滅びるとき、帝都アークバルトはよみがえる」
との予言がなされました。

王国暦47年
マルディリアがシバとの国境を侵しました。
多くの他種族をも巻き込む、100年戦争の始まりでした。

王国暦151年
英雄アバロンとその仲間たちが、長い探索の果てに“魔王殺しの剣”を持ち帰りました。
同年、マルディリア王、戦死。

王国暦152年
マルディリアは滅び、長い戦いは終わりました。しかし、強大だったシバもいくつかに分裂してしまいます。
現在まで王家の血を残しているのは、大河河口の東シバ王国です。
ネス公国もこのころ誕生します。

王国暦161年
この年、最後の妖精王が大河源流に去りました。
こうして地上から、純血の妖精族は姿を消したのです。
残った妖精たちは人間との混血を繰り返し、やがては諸民族の一つになります。

王国暦189年
荒野の南にあるハス湖の周辺で、
預言者メトセラが“ただ一人の神”の教えを説いて回ります。
メトセラ教会の興りです。

王国暦202年
魔力結晶の製法が再発見されました。

王国暦213年
魔法を動力とした水汲み機の発明。
私塾による教育の充実、印刷技術の広まりもあって、技術革新が興り始めます。

王国暦246年
メトセラ教会が荒野の諸部族を従え、国家の形を整えます。
他国に対しては、メトセラ教国と名乗るようになりました。
正式な国名は「ハス盟約諸国連邦」。初代教皇はメトセラの甥にあたる人物です。

王国暦297年
大河の源流を見きわめようと、気球による大規模な調査隊が出発しました。
しかしその消息は不明です。

王国暦302年  現在
大河のほとりの小公国ネスで、謎の地下遺跡が発見されます。
ネス大公はその調査のため、遺跡のそばに冒険者の町を築きました。
ここが物語の舞台です。


戻る